既に世間を騒がせている、楽天ゴールドカードの改悪、楽天モバイルの騒動など、楽天経済圏は苦境に立たされています。
コロナ禍で楽天トラベルの経営が不本意でないでしょうから、日本一の楽天といえどもコロナのあおりを食らった格好かもしれません。
今回は、楽天ゴールドカード改悪について紹介します。改悪の内容、これからの楽天経済圏のクレジットカード作成はどうしたらよいのかを見ていきましょう。
では、お時間の許す限り最後までご覧ください。
【この記事を特に読んでいただきたい方】
- 楽天ゴールドカードを持っている方
- 楽天経済圏でクレジットカードの作成を考えている方
- 楽天市場を利用している方、利用しようと思っている方
- 楽天市場のセールでポイント最大44倍のメリットを手に入れたい方
楽天ゴールドカードの改悪とは具体的にどんなもの?
これまでの楽天ゴールドカードのメリット
これまでの楽天ゴールドカードは、2,200円(税込み)と年会費が安い割に楽天プレミアムカードに近い、多くのメリットがあるクレジットカードでした。
【楽天ゴールドカードのメリット】
- 国内空港ラウンジや一部の海外空港ラウンジが年間2回まで無料で利用可能
- ETCカードの年会費が無料
- 楽天ポイントが常時ポイント5倍(0と5のつく日はポイント7倍)
今回の改悪を語るにあたって、最後のメリット「楽天ポイントが常時5倍(0と5のつく日はポイント7倍)」が重要。
これはとても大きなメリットになっていて、楽天カードの常時3倍(0と5のつく日はポイント5倍」との違いでした。
単純計算すると「楽天ゴールドカードを利用して、年間11万円楽天市場で購入すると元を取れる」ものでした。これ目当てで、年間2,200を払ってでも会員になっていた方は多いと思います。
筆者も年間20万円以上のお買い物をしていますから、楽天ゴールドカード会員になるか迷ったくらいですから。でも、ならなかったのは、ブログ運営のために楽天カードの方が紹介しやすいかなと単純に思っただけで。
2021年4月~楽天ゴールドカードの変更点
そんな楽天ゴールドカードが大きな転機を迎えています。
【楽天ゴールドカード改悪の内容】
- 2021年4月1日より変更
- 【変更】楽天市場でのお買い物で常時ポイント3倍(0と5のつく日はポイント5倍)
- 【新設】「お誕生月サービス」:お誕生月に楽天市場・楽天ブックス利用でポイント+1倍、上限2,000ポイント
改悪点を青線、改善点を赤線で示しています。
改善点がほんの小さなメリットなのに対して、改悪点がとても大きいのが分かります。
これは楽天ゴールドカードユーザーにとっては、とっても大きな改悪で、世間を騒がせているのも良く分かりますね。
勝手な意見ですが、せめて「楽天市場でのお買い物で常時ポイント4倍(0と5のつく日はポイント6倍)」くらいにしておけば、これほど叩かれることはなかったと思います。
2021年1月14日までに入会した会員に対して年会費返金・請求停止
今回の発表までに楽天ゴールドカードに入会していた会員に対して、年会費の返金・請求停止を行っています。
2021年1月14日までに楽天ゴールドカードに入会いただいた会員様につきましては、年会費について返金・請求停止をお申込みフォームにて承っております。
2021年1月14日から2021年3月31日 23:59までの期間中に楽天e-NAVIへログインし、メッセージボックス「楽天ゴールドカード サービス改定のご案内」をご確認のうえ、お手続きをお願いいたします。その他本件に関わるお問い合わせもすべて以下専用URLより承ります。
申し込み手続きは、上記のリンクページから行うことができます。
楽天ゴールドカードを利用していた方への最低限の配慮ですね。楽天ゴールドカード会員の方は、これを利用して楽天ゴールドカードを解約することをオススメします。
これからの楽天ゴールドカードのメリットと今後を占う
これからも楽天ゴールドカードは運用を継続するようですので、利用は継続してできます。
ですが、今回の改悪で楽天ゴールドカード会員は激減するでしょう。もしかしたら、ほぼ残らない可能性があります。
そこで楽天としての出方は2通り。
- ①「楽天市場でのお買い物で常時ポイント4倍(0と5のつく日はポイント6倍)」として出直す
- ②楽天ゴールドカードを廃止する
この選択がありそうですが、もし仮に①を選ぶなら既に実行しているでしょうし、考えにくい。コロナ禍が明けて楽天トラベルが経営改善、楽天モバイルの経営安定化が図れると、もしかしたらあるかもしれませんが望み薄。
客観的に観ると、②の楽天ゴールドカード廃止の方がより濃厚と考えられるでしょう。あくまでも筆者の見方です。
2021年4月以降の楽天経済圏のクレジットカード
では、2021年4月以降の楽天経済圏のクレジットカードの図式はどうなるか見てみましょう。
楽天カード、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードの関係はこうなる
2021年4月1日(木)以降の各クレジットカードの関係はこうなります。
楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード | |
年会費 | 無料 | 2,200円(税込み) | 11,000円(税込み) |
国際ブランド | Mastercard / Visa / JCB / American Express | Mastercard / Visa / JCB | Mastercard / Visa / JCB / American Express |
SPU(スーパーポイントアッププログラム) | +2倍 (月間獲得上限5,000ポイント) | +2倍 (月間獲得上限5,000ポイント) | ポイント+4倍 (月間獲得上限15,000ポイント) |
特典 | なし | お誕生月サービス(お誕生月に楽天市場・楽天ブックス利用でポイント+1倍) | お誕生月サービス(お誕生日月に楽天市場・楽天ブックス利用でポイント+1倍) ※上限10,000ポイン <選べるサービス> 楽天e-NAVIご登録の際にお好きなコースを以下から1つご選択いただけます。 【楽天市場コース】 ・毎週火曜日・木曜日楽天市場で+最大1倍 【トラベルコース】 ・楽天トラベルオンライン決済で+最大1倍 ・手荷物宅配サービス 【エンタメコース】 ・楽天TVご利用分ポイント+最大1倍 ・楽天ブックスご利用分ポイント+最大1倍 |
国内空港ラウンジ | なし | 国内空港ラウンジ年間2回無料 (一部の海外空港ラウンジ含む) | 国内空港ラウンジ無料 (一部の海外空港ラウンジ含む) |
海外空港ラウンジ | なし | なし | プライオリティ・パス無料 |
カード附帯保険 | 【海外旅行傷害保険】最高2,000万円 | 【海外旅行傷害保険】最高2,000万円 | 【海外旅行傷害保険】最高5,000万円 【国内旅行傷害保険】最高5,000万円 【動産総合保険】最高300万円 |
明らかに、楽天カードと楽天プレミアムカードの2極化が進んだのが分かりますね。
楽天ゴールドカードは別として、楽天プレミアムカードと楽天カードのどちらを利用した方が良いのか、考えてみましょう。
楽天プレミアムカードを持つメリット(楽天カードとの損益分岐点)
楽天市場でお買い物をした場合の、楽天プレミアムカードと楽天カードのポイントは2倍の違い。
実はこれは大きいようで、これだけ見ると小さい差です。
【楽天カードと楽天プレミアムカードの損益分岐点】
楽天市場でお買い物をする場合は、年間500,000円分(月間42,000円分)が損益分岐点になります。
これだけでは結構ハードルが高い。ということで、プレミアムカードで「楽天トラベルコース」を選択して国内外の旅行をすることを追加して考えます。
最低でも、「楽天市場で月間30,000円お買い物して、毎月旅行に行く方」が楽天プレミアムカードを持つようなイメージでしょうか。
楽天プレミアムカードの損益分岐点となると、相当にハードルが高いんですね。
上記に該当しなくても、出張や旅行を頻繁に行くだけの方も、十分に楽天プレミアムカードを所持すると便利そうですね。
一般的には楽天カード作成で十分!
ここまで観ていただけたかたはお分かりになるように、一般的には楽天カードで十分です。
【楽天カードのメリット】
- 楽天市場でのお買い物が「常時3倍(0と5のつく日はポイント5倍」
- 楽天経済圏全てにおいて楽天ポイントが貯まる
- 楽天ポイントでカードの支払いができる
- カードの更新で最高2,000ポイントがもらえる
このように楽天カードでも多くのメリットがあります。損益分岐点などと考えなくても無料でお買い物ができる手軽さ、それであっても0と5のつく日は、楽天市場での買い物でポイントが5倍になるという驚異的なお得さ。
筆者もこれだけで、楽天ポイントを30万ポイントも貯めることができました。
【重要】楽天カードを作成する場合は、タイミング+ポイントサイト経由の2点を忘れずに
これから楽天カードを作成する方は、極めて重要な情報をお届けします。
これを知らずに楽天カードを作成してしまうと、1万円分以上のポイントを無駄にしてしまいますのでご注意ください。
【楽天カード作成のコツ】
1つは目、必ずポイントサイトを活用することです。楽天カード作成時には、多くの楽天ポイントがもらえますが、それだけで終わらせたらもったいない。ポイントサイトを経由することで、時期によってはさらに10,000円分を超えるポイントをもらうことができます。
2つ目は楽天カード作成のタイミングを見極めることです。楽天カード作成時にもらえる楽天ポイントは5000、7000、8000ポイントと3パータンあり、時期によって変動します。もちろん8,000ポイントもらえる時期に作成するに越したことはありません。さらにポイントサイト経由の獲得ポイントも変動しますので、これも見極める必要があります。ポイントサイトの獲得ポイントは、筆者の経験上8,000円分を超えるときが作成のオススメのタイミングです。
詳しくはこちらの記事にまとめていますのでご覧ください。
まとめ~楽天ゴールドカード改悪でも、楽天経済圏は楽天カード利用でお得に~
今回は楽天ゴールドカードが改悪する件について紹介しました。
楽天ゴールドカードは2021年4月に、楽天カードとほぼ同条件に改悪されます。楽天市場のお買い物がポイントが3倍(0と5のつく日は5倍)となり、年会費2,200を考えると今のうちに解約してしまった方が良いと判断します。
今後の楽天経済圏は、一般的には楽天カードで十分、年間50万円のお買い物をするか旅行に頻繁に使用する方は楽天プレミアムカード、を使い分けの目安にしましょう。
筆者のように楽天経済圏で、ちょっとしたお得(それでも年間5万ポイント以上獲得)を受けたい方は、ポイントサイト経由と作成のタイミングを注意して、楽天カードに入会しましょうね。